「亡くなるその日まで、笑顔でいてほしいから」

一人暮らしの方が誰にも看取られず、ひっそりと亡くなる「孤独死」。
2024年、全国で自宅で一人暮らしの中亡くなった方は年間7万6千人にのぼります。
そのうち、65歳以上の高齢者が約80％を占めているという現実があります。

この数字を見るたびに、私は胸が締めつけられます。
人生を一生懸命生き抜いてきた人たちが、最後の時間を誰とも関わらずに終えてしまう。
それは、あまりにも寂しく、切ないことだと感じています。

もちろん、亡くなるその瞬間を一人で迎えるのは、自然なことかもしれません。
でも、「亡くなるその日までは、笑顔でいてほしい」
私は、そう強く願っています。

なぜ誰かと笑顔で過ごせる人がいる一方で、
孤独の中で亡くなっていく人がいるのか
私はその違いを、これまでずっと深く深く考えてきました。
けれど、その問いに対するはっきりとした答えはいまだに見つかっていません。

ただ一つ言えるのは、
どんな人も、心のどこかで誰かとつながっていたいと願っているということ。
誰かに気にかけられている、見守られている、そんな安心感があれば、
きっと人は、もう少しだけ笑顔で過ごせるのではないかと思うのです。

私は、亡くなるその瞬間よりも、
その「亡くなる前の日まで」笑顔でいてほしい。「前の日まで」どう生きるかに寄り添いたい。
孤独ではなく、やさしいつながりの中で日々を過ごしてもらえるように。
その思いを胸に、これからも歩んでいきたいと思っています。