ヤギばぁのひとりごと 〜さぬきの心をつなぐ〜
「心を寄せるというセンス」
先日、センスのあるお土産をいただきました。中身は、なんとガトーショコラが4個。箱を開けた瞬間、「これは絶対おいしい」と思わせてくれる、とても上品なお菓子でした。
私はというと、年齢のせいもあるのか、「ちょこっとでいいから、おいしいものを味わいたい」という思いがあります。そんな私にとって、このガトーショコラはまさに“ぴったり”のお土産でした。
きっとその方は、「山下さんは、どんなものを贈れば喜んでくれるだろう」と、私のことを考えて選んでくださったのだと思います。それがすごく伝わってきて、本当に嬉しく、心が温かくなりました。
私たちの会社の経営理念には「我が心で介護を行う」という言葉があります。これは、“今、目の前にいる人が何を望んでいるのか”を、自分の心に問いかけて行動する、という意味です。今回のお土産をいただいた出来事は、まさにその理念を体現していると感じました。
大家族のご家庭にガトーショコラが4個だけだと、少し困るかもしれません。でも、私のように子どもも成長し、おやつをたくさん食べるわけではない家庭には、ちょうどよい量なんです。そういう「相手の立場で考える力」「渡す相手の状況を想像する力」こそが、本当の“センス”なのだと思います。
センスがある人、ない人、それを分けるのは、相手の気持ちにどれだけ寄り添えるかという姿勢の違いかもしれません。そして、そのセンスは、日々の経験や気づきの中で、どんどん磨かれていくものだとも思います。
今、目の前の人が何を求めているのかを想像し、それに心を寄せて行動する。これは、介護の現場だけでなく、日常のすべての場面に通じる大切なことです。私自身も、こうした気づきを忘れず、これからもセンスを磨き続けていきたいと思います。



株式会社サンケア
代表 山下裕子
私たちは、香川県さぬき市で2010年から訪問介護センターとデイサービスを運営しています。
社名「サンケア」は、「我が心で介護を行う」という思いを込めて名付けました。訪問介護やデイサービスを提供する中で、だれもが「大切な時間を自分らしく生きられるようにお支えしたい」という 思いが強くなっていきました。
「今は自立していても、不安なときには誰かに見守ってほしい」そのような方からの声が、寄り添いサービス「サンラブライン」の立ち上げのきっかけです。一人一人の人生を大切に、充実した毎日を 過ごしてもらえるようサポートしていきます。一人暮らしに不安を感じている方、一人暮らしの親を心配する方、お気軽にご相談ください。