ヤギばぁのひとりごと 〜さぬきの心をつなぐ〜
祖父への想い
私は、祖父が大好きです。
小さい時は、よくお風呂に入れてもらいました。沢山の話をしてくれました。

祖父が最後の入院した時に、私が付き添いました。
祖父が入院した時は、手がかかるという理由でおむつにしてくださいと言われました。
祖父は、大正生まれです。我慢して我慢して、尿が詰まりました。私は、看護師さんの邪魔をしてはいけないと思っていました。
朝、付き添いにいくとシーツが濡れています。トイレもいけていない状態です。看護師さんに聞いてトイレ介助、シーツ交換をしていいか聞き、してもよいことにしました。始めるに前に尿が詰まっていて、トイレで看護師さんが通してくれました。その時、祖父がかなり痛がりました。
それを見て私と看護師さんは泣きました。かなり我慢していたようです。
その日から、祖父の手助けをしていきました。朝、シーツ交換、更衣介助、オムツ交換、トイレ誘導、食事介助、病院内の散歩その他。
正直、付き添いを始めたときは、祖父を汚いと思う自分がいました。布団も、体も服も尿に濡れている。足は、カサカサで、水虫もある。その時、思ったのは大好きな祖父が汚いのではないと思ったことです。今、自分でできなくて汚れているだけだと!
私ができることをしようと思いました。汚いと思うなら自分がきれいにすればよいのだと思いました。
シーツを変え、服を変え、足は足浴をして、きれいに洗って薬を塗り、保湿剤をしっかり塗りました。乾燥がすごくて最初は保湿剤があっという間になくなりました。
その後は、院内の散歩です。祖父の嬉しい喜んでいる表情がいまでも忘れられません。少し自慢な表情の祖父です。私が病室で、祖父にアイスを食べてもらっていたら、祖父が私にも食べてと言いました。スプーンは一つしかなく、同じスプーンでした。少し抵抗がありましたが、断ると祖父が傷つくと思い頂きました。祖父は、私も食べて嬉しそうでした。一人だけ食べるのは悪いと思ったようです。
叔父さん(祖父の次男さん)がたまたま見ていて、息子やけど俺にはできないと言ってました。
私は、祖父に大事にしてもいらいました。祖父が沢山の事を教えてくれました。
祖父が喜ぶことをするのが私の喜びになっています。最後に祖父と共に過ごした時間は、今でも私の宝物です。


株式会社サンケア
代表 山下裕子
私たちは、香川県さぬき市で2010年から訪問介護センターとデイサービスを運営しています。
社名「サンケア」は、「我が心で介護を行う」という思いを込めて名付けました。訪問介護やデイサービスを提供する中で、だれもが「大切な時間を自分らしく生きられるようにお支えしたい」という 思いが強くなっていきました。
「今は自立していても、不安なときには誰かに見守ってほしい」そのような方からの声が、寄り添いサービス「サンラブライン」の立ち上げのきっかけです。一人一人の人生を大切に、充実した毎日を 過ごしてもらえるようサポートしていきます。一人暮らしに不安を感じている方、一人暮らしの親を心配する方、お気軽にご相談ください。